◆ 過去分 ◆

2003年9月26日

「浮気調査」 VOL.10 〜予備調査〜

2003年2月3日

「浮気調査」 VOL.9 〜証拠収集〜

2002年11月18日

「浮気調査」 VOL.8 〜勤務先割出〜

2002年11月14日

「浮気調査」 VOL.7 〜自宅割出〜

2002年10月21日

「浮気調査」 VOL.6 〜尾行続行〜

2002年9月30日

「浮気調査」 VOL.5 〜尾行再開〜

2002年9月17日

「浮気調査」 VOL.4 〜潜入〜

2002年9月03日

「浮気調査」 VOL.3 〜調査開始〜

 
 
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No.10 「浮気調査」 VOL.10 〜予備調査〜

 

純一の不貞の証拠を収集する為、調査員は週末の「お忍び旅行」

に狙いを定める事とした。

先日得た情報(旅行は、早朝出発・電車移動・温泉地)

を元に調査計画を立てる。

もちろん予定変更が無いという訳ではなく、「決め付け」は禁忌だが、

ここでも予備調査が重要な役割を果たす。

旅行する人物の尾行というものは、仮に旅先や宿泊先が判っていたとしても

容易なものではない。

長時間・長距離に及ぶ追尾は

「覚知」(対象者に尾行の事実が発覚する事)や

「失尾」(対象者を見失う事)の危険度が高い。

また旅行となると、タクシーの利用から航空機の利用まで、

様々な「難関」がある。

その中には、指定席を確保できないと利用出来ない乗物や、

参加出来ないイベントなどがある。

なかでも、宿泊先(ホテル・旅館)を把握出来ていない場合、

途中のミスは調査にとって致命的で決して許されない。

これらの事をふまえて、予備調査は進められていく。

交代要員、車両の数やその配置計画は慎重に立てる必要がある。

また調査員各自は、常日頃から地理的な知識を蓄えておかねばならない。

調査員は予備調査を進めながら、「純一」及び交際女性の旅行前の

行動も確認する。それらの行動の中に、旅行社への立ち入りや切符の購入、

書店での観光雑誌の購入など二人の旅行に関する情報が得られる

可能性もあるからだ。

これら完全な予備調査を施した上で、当日の調査に臨む事とする。

 

 

 

 

No.9 「浮気調査」 VOL.9 〜証拠収集〜

女性の入ったオフィスビルより、勤務先と思われる会社が判明した。

そこが純一の会社の関連企業という事であれば、

話は早く、わかりやすい。

また自宅が判明している事からこの女性の名前が

判明するのも時間の問題だ。

この部分に関する裏付け調査は後刻行う事とし

ここまで揃った情報を元に、今後は純一との不貞の証拠を押さえる調査、

 

いわゆる本題に入る。

 

これまでに判明した女性の2つの職業から行動パターンを予測し、

二人が逢う時間を推察していく。

また二人が約束していた週末の旅行に関しても、徹底的に下調べをする。

二人がBARで話していた内容から予測される旅先を挙げていく。

不貞行為の証拠収集調査には、二人の接触回数や、その内容が重要視される。

 

BARでの密会程度では不貞の証拠とは言えない。

 

言い逃れされない確実な証拠収集の為に、抜け目なく調査を実施しなければならない。

まずは週末のお忍び旅行で 一つ目の証拠を取りに行く事とする。

 

 

 

 

 

 

No.8 「浮気調査」 VOL.8 〜勤務先割出〜

 

女性の自宅を割り出した後、今後必要とされる情報について検討する。

まずは、女性の昼間の行動(勤務先)を知る必要がある。

調査員は翌朝から調査を再開する事にした。純一尾行班によると、純一の方は、

数件飲み屋に立ち寄ったが、大きな動きはなく帰宅したという。

 

そして迎えた次の朝、女性の自宅マンション前で張り込む。

住宅街の張り込みは、対象者以外に近隣住民にも不審感を抱かれないように

注意する必要がある。特に朝方は人の動きが活発なので要注意だ。

服装や持ち物を周囲と一体化させて張り込む。対象者の女性に関しては、

昨日の動きから電車に乗る可能性が高い。無論、鉄道のプリペイドカードは

常備しておく。時刻表等も取り寄せておく。

午前8時頃、女性はマンションを出て駅に向かう。そして電車に乗り込んだ。

混雑した車内では、対象者から離れすぎると

失尾※1する可能性があり、近付き過ぎると覚知※2される危険がある。

また最近は女性専用車両を設置してる鉄道も多い為、必ず女性調査員が

尾行に同行する。対象者の女性は梅田駅で下車し、近辺のオフィスビルに入った。

そこには純一が勤める会社の関連企業があった。

 

※1  尾行に失敗する事。見失う事。

※2  相手に気付かれる事。バレてしまう事。

 

 

 

 

 

No.7 「浮気調査」 VOL.7 〜自宅割出〜

 

女性は、梅田駅から終電に乗り込んだ。

電車を利用するような雰囲気はないが、人は見掛けによらないものである。

ここでポイントであるが、対象者が電車を利用する際は、乗車券の種類を

確認しておく事も重要である。この女性は定期券で改札を通っていた為、

梅田には頻繁に赴いているものと予測できる。もしくは昼間、別の仕事にも

就いており、梅田は途中経路という可能性もある。

いずれも後日の調査を実施する際の情報とする。

電車から降りた女性は、少し歩いた後マンションに入る。

すぐに女性調査員が号室確認の為、共にマンション内に入りエレベーターに

同乗する。そして女性の入る号室を確認する。

物騒な世の中である為、こういった際の尾行は女性調査員に限る。

この女性は自分で玄関を開錠していた為、ここが住居である可能性 が高い。

「純一」尾行班と連絡をとりつつ、女性の監視は一旦解く事とする。

 

 

 

 

 

No.6 「浮気調査」 VOL.6 〜尾行続行〜

 

女性がラウンジから出てくるのを待ち、その帰宅先を割り出す事とする。

それまでに終電の時刻調べや、自転車の手配、

タクシー(男の車や自分の車、単車)に乗られた場合の計画を立てる。

今回この女性が初めて現れたのが「梅田駅」付近の BARという事も考慮し、

「BAR」からラウンジまで歩いてきた事も参考にする。

この女性、いかにも電車(特に自転車や単車)を使いそうなタイプではないが、

そのような先入観は捨てなければならない。

無論、女性がラウンジで勤務しているということに関しても断定してはならないし、

 

「数時間は出てこないだろう」

 

という決めつけは、絶対にしてはならない。

その辺を念頭に入れ、引き続き張り込む。

 

一方「純一」尾行班から情報が入る。

「純一」はこちらの女性と別れた後、別の繁華街へ出向き、高級クラブに入ったとの事。

どちらも目を離す訳にはいかない。そして深夜0時過ぎ、女性がラウンジから出てきた。

終電はまだ間に合う時間だ。調査員は慎重に尾行を開始する。

 

   

     〜探偵マニュアル今回のポイント〜

 

「先入観」

 

調査を実施する際、この「先入観」を捨てなければならない。

新人探偵が一番ミスを犯しやすい原因となるのがこのような

「先入観」からくる決めつけをする事である。

「5時までは出てこないだろう」

「車で来たから車で帰る」

「女と二人で入ったから、二人で出てくる」

「メガネをかけてるから」

等の決めつけをせずに、様々な可能性を視野 に入れておくべきである。

夫に関して探りを入れる時も「仕事中は大丈夫」等の先入観は

真実を見逃す大きな原因になりかねない。

 

 

 

 

No.5 「浮気調査」 VOL.5 〜尾行再開〜

 

BARから出て来た純一と女性は腕を組んで梅田駅方面に歩く。

店内での会話より二人はこの後、別々の行動を 取る可能性が高い。

 

勤務先から梅田までタクシーで来た純一に関してはこの後も、

別の場所に出向く可能性がある。その為、純一を見放す訳には行かない。

また女性に関しては、現段階で手がかりが全くなく、勤務先や自宅などを

割り出して置く必要がある。その為、調査員は純一を尾行する班と、女を

尾行する班に分かれる事となった。

この点の段取りも、現場にいる調査リーダーが指揮をとって行う。

リーダーは対象者の様々な動きを予測すると同時に、現場の調査員の配置を

絶えず頭に入れておかなければならない。

もちろん調査員や機材に絶えず余裕がある訳ではない。

与えられた人員と機材をうまく回転させる訳である。

無論、現場で慌てる事のないように開始段階では余裕を持っているが、

何と言っても対象者は生身の人間、行動の完全な予測は不可能なのである。

状況によっては非番の調査員に応援を要請する場合もある。

その辺が大規模な探偵社の大きな利点と言えよう。

梅田駅前まで共に歩いた純一と女性であったが、駅前から純一は

一人でタクシーに乗り込んだ。「純一 尾行班」がその後を追う。

一方、純一を見送った女性は、再び繁華街へと戻る。

女性は「飲み屋」が多数入る雑居ビルに入った。どうやらホステスのようだ。

そして入った店舗(ラウンジ)を確認、 張り込みを開始する。

 

 

 

       〜探偵マニュアル今回のポイント〜

 

「リーダー」

行動調査には必ず現場に「リーダー」が存在し、その「リーダー」の

指示によって調査員が動く。何が起こるか分からない行動調査には

物事を瞬時に判断出来る「リーダー」が必要となる。

もちろんその「リーダー」は各調査員の配置を始め、技術、性格、体力を

把握しておく必要がある。一流の探偵社には現場に「一流のリーダー」が存在し、

その下には「一流の調査員」が存在して、調査を完全に遂行していくのである。

無論、この「一 流のチームワーク」は、素人に毛が生えた程度の

「安物の探偵社」には真似 の出来ない業である。

 

 

 

 

No.4 「浮気調査」 VOL.4〜潜入〜

 

純一を追ってBARに潜入した調査員は、

まず店の出口が複数ないか確認する。

監視されていない出口から

対象者に出られるような事になると、

対象者を見失う危険がある。

どうやら出口は一箇所のようだ。

 

その後、店内の調査員から映像が飛ばされてきた。

純一は店内で待っていた20歳代の女性と合流し、

共に酒を飲んでいる様子である。

 

車で待機中の調査員はすぐにその画像の録画を開始する。

同時に店内の調査員は※1 二人の会話内容も聞く事が出来ているようだ。

※2 ボイスレコーダーに記録すると同時に

次の動きを探る為に慎重に聞き取る。

 

※1 飲食店での音声のキャッチは周りの雑音も多く非常に困難である。

    確実にキャッチするには対象者に接近しなければならない。

    その為、無理して会話内容を聞く必要がない場合は実施しない事が多い。

 

※2 探偵マニュアルNo.3参照

 

女性はこれから仕事に行く事を面倒だと話している。

(今日の二人はここで別れるようだ)

そしてどうやら二人は週末に、お忍び旅行を計画している様子である。

二人の会話を調査員は必死に聞き取ろうとする。

旅先を知っておくのと、そうでないのとでは

調査の難易度に雲泥の差が出るからだ。

結局、二人の会話内容からは、指定券が必要な電車を利用する事、

宿泊先には温泉がある事、出発は早い時間という事、が聞き取れた。

まだまだ情報を仕入れたい所であるが、

とりあえずここで潜入中の調査員はBARを出る事にした。

今後続く調査を考え、身を引く所は、しっかりと引かなければならない。

車で待機している調査員と合流し、二人が出てくるのを外で待つ事とする。

 

 

 

〜探偵マニュアル今回のポイント〜

 

「引き際」

この「引き際」の判断は非常に重要である。

決して無理な調査をしてはならない。

夫や恋人の何かを探りたいと考えている人も

一つ一つの積み重ねで、大きな結論まで

たどり着くようにしなければならない。

探っている最中に相手にバレるような事があると

一環の終わりとなる。

また、これまで得れていた情報も

今後得れなくなってしまう事になる。

 

 

 

 

 

 

No.3 「浮気調査」 VOL.3〜尾行開始〜

 


勤務先を出た純一は、大通り方面に向かって歩きながら携帯電話の通話を始める。

調査員は純一に接近し、通話内容を聞き取る。

そして可能な限り、その内容をボイスレコーダーに記録する。
                    ※

音声記録が重要な証拠として役立つ場合が少なくないからだ。

 

※ボイスレコーダー
ボタン一つで瞬時に会話を録音する事が出来る。高性能なものなら長時間の録音が可能でありまた雑音も最小限に抑える事が出来る。対象者の音声録音以外にも、自分自身でメモ代わりに利用する事もある。非常にコンパクトで、胸ポケットに収まる。


どうやら純一は「仕事が終わったから、今から梅田で逢おう」と話しているようであり

純一に接近している調査員は、すぐにその情報を他の調査員に伝える。
ちなみに、この調査員は今後この調査には関わらない。いわゆる「捨て身」である。

 調査初期段階では、この役目の調査員が必要とされる事が多い。

その情報を受けた他の調査員は、梅田までのルートや交通手段を予測しながら、尾行を続ける。

こういった時の土地勘は探偵にとって非常に重要である。

純一の動きから察すると、梅田まではタクシーを利用する可能性が高い。

徒歩で純一を追う調査員の後方からは、単車部隊が続く。

単車部隊は、対象者の動きに応じてすぐに対応出来る状態で待機している訳だ。

予想通り、純一は大通りでタクシーを拾った。

単車部隊がタクシーを追う。

タクシーの尾行は比較的容易である。

客を乗せたタクシーの運転手が後方を頻繁に見る事はあまりないからだ。

しかし調子に乗り過ぎてはいけない!

 

タクシーの運転手が、客に「後ろの人は連れかな?」てな事を尋ねると大変なことになる。

ここも慎重に純一を追う。

梅田駅周辺でタクシーを降りた純一は、そのままBARに入った。

ここで誰かと待ち合わせをしているに違いない。

調査員は隠しカメラを持って店内へ潜入する。
      ※
残った調査員は、付近に車を準備し車内で受信機をセットして、張り込みを開始する。




※隠しカメラ

たばこの箱などに小型カメラをセットし、
電波で外にいる調査員に映像をとばす。
見た目は「たばこ」そのものなので、周
囲にバレる事はない。
(ビデオカメラをセカンドバッグ等に忍ば
せて撮影する方法もあるが、調査員が
複数の場合は、電波を利用する方法が
理想的)

※受信機

潜入中の調査員がとばしてきた映像
を外部でキャッチし、録画する。
外で待機する調査員にも状況が把握
出来るという優れもの。
たたむと普通のジュラルミンケースに
なり容易に持ち運びが出来る。
BARに入った純一は予想通り、女性と接触した。
まだまだ続く「浮気調査」・・・次回は純一の不倫相手が登場。





   〜探偵マニュアル今回のポイント〜


「連携」


尾行調査は何よりも調査員の連携が物を言う。これがなっていないと調査はうまくいかない。

調査員は基本的に一人で尾行が出来るように訓練されているが、複数で尾行する際には

それぞれが役割分担を正確に把握し、それぞれが連携し合う事が大切である。